僕も妻も37歳で、僕の仕事は倉庫内での荷物運びの作業、いっぽうの妻は働きたくない症候群を抱えているので、専業主婦をしています。
子供もいなくて暇なはずの妻の得意技はなぜか「手抜き」で、お弁当として渡されるのは小銭かカップ麺で、最近は自分でお弁当を作れるようになりました。そんな妻はワイドショーとドラマと間食が大好きで、動くのは大嫌いな性格をしているために、樽のような見た目をしています。
ここまでの説明だと、まるで僕が浮気をしたかのうように思われうかもしれませんが、浮気をしたのは妻なんです・・・ありえません。
ぐうたらな妻に正月から浮気をされるなんて
妻がどんな奴と浮気していたかと思えば、20代後半の年下で普通のサラリーマンだけど爽やか男子でした。浮気されて腹が立つ以前になんでお前が浮気出来るんだよと悔しくなり、俺も無理なのは承知でも浮気しようかなと一瞬思いました。
妻の方が可愛がっていたらしく、プレゼントとかはケチだからしないと思ってましたが、普段僕には全く近づこうともしないのに、その彼に対しては膝枕で一杯甘えさせていました。何故、こうもこと細やかに詳細を把握しているかと言えば、彼が妻の目を盗んで携帯を見て、僕の連絡先を知って妻の悪事を伝えてきたからです。もうホント、意味分かりません。
浮気相手の男が破滅的な思考になっていたようです
決して妻が好きで付き合っていた訳ではなく、彼自身が過去に浮気された悔しさから、誰かと浮気をしてみたかったという衝動でついつい行動していたようでした。(本人は浮気に手を出したもののどうしたらいいか分からずに、いっそバレてしまいたいという破滅的な思考になっていたようです。)
結果、妻の浮気の事実が明るみとなり、普段は鬼嫁ばりの態度をとっていた妻も僕に対してすっかりメイド喫茶のように話してくるようになり動揺しているのだと直感で分かりました。特に修羅場になりそうな雰囲気はなく、むしろ妻の違和感ありありの話し方に僕と彼は目を合わせて笑いました。
浮気を謝罪した妻はなんでも言うことを聞くと宣言しました
もうこれからは何でも言うことを聞くと言いました。僕は妻に出逢った時のスリムな姿に戻って欲しいとお願いしました。それからの妻はその彼とも関係を断って、毎日運動を欠かさずに間食も止めました。僕も妻に対して深く向き合ってこなかったことを反省して、一緒にトレーニングして接する時間を大事にしました。
浮気が発覚してから仲直りまでの時間はあっという間でしたが、昔の仲が良かった頃の二人に戻るには十分でした。年齢はお互いアラフォーでも心は永遠の20代のように輝いて、世間ではメタボリックシンドロームに苦しんでいても不思議ではない年齢でも、妻はその問題を見事にクリアしました。
何十キロと減量に成功したので、近所の人は妻を認識出来ず、僕が浮気していると思われていました。噂好きの主婦たちはひょっとしたら広まってしまうかもしれませんが、二人は幸せなので気にせずに夫婦の一時を過ごしました。
今になった思うのは、浮気相手の男が僕に暴露をしてこなかったら今だに浮気が続いていたかも・・・という恐ろしい想像です。もっとこじれてから暴露されていたら離婚しか考えていなかったと思います。それにしても新年早々になんというスタートなんだろう・・・とあの時は思いましたね。